ストーカーは被害にあった本人にしかわからない恐怖がありますよね。ストーカーに自宅を特定され、部屋の外からの視線を始終感じることから始まり、待ち伏せ、押しかけ、果ては侵入などの被害にあい引越しを考える人が少なくありません。
引越し先は何よりセキュリティ重視で、ストーカー対策にと、「オートロックマンションなら安心!」というのは間違いです。その理由を説明します。
オートロックは安心できない理由
オートロックは安心できません。
正確にいうと、「オートロックだけでは安心できない」ということですが、オートロックは不用意に居住者以外の人が入れないメリットがある一方、ストーカーのようなはっきりと目的を持った者であれば、入ろうと思えば入ることが出来てしまうからです。
具体的に、どのようにオートロックのエントランスから入ってくるのか?いくつかの手口を知っておいてください。
- 誰かほかの入居者の出入りのタイミングで入ってくる
- 適当に部屋番号を押し、出た人に宅配便を装ってロックを解除してもらう
- 他は悪用されるので書きません
意外と単純な方法でオートロックは入居者でなくても入れてしまいます。
ですから、「オートロックマンションなら安心!」という発想は間違いなのです。
ストーカー対策になる賃貸物件の条件とは?
それでは、ストーカー対策になる賃貸物件の条件を説明します。
下記の条件をなるべく満たす物件がストーカーから身を守る確率を高めますので、参考にしてください。
オートロック物件
「オートロック物件は安心できないって、言ったばかりじゃない!?」と、つっこまれそうですが、「これだけでは、安心できない」ということで、他の条件と組み合わさるとセキュリティレベルはぐっと増します。
防犯カメラ
エントランスや敷地内を監視する防犯カメラがある物件は、ストーカーにとって心理的なハードルが上がります。
やはり悪事をはたらく者にとって、自分の行動を特定される防犯カメラがあることで、そこには近づきにくくなります。
宅配ボックス
ネットショップでの通販は便利ですが、宅配業者を装ったストーカー対策に宅配ボックスは有効です。
宅配ボックスは留守中は宅配便を受け取れるという意味で便利ですが、ストーカー対策としては、在宅時でも、荷物を入れてもらうことができるます。つまり、宅配ボックスがあれば、外部の人と接触しなくてよいわけです。
公園や駐車場が隣接していない物件
特に注意したいのは、「公園が近ければ環境良いんじゃないか?」という考えです。確かに、公園が近くにあると緑もあるし、休日などジョギングしたりできてよいのですが、ストーカー対策となるとこの立地はダメです。
理由は、長時間ストーカーがそこにいても、一般の人から見て、怪しまれないからです。
逆に、住宅街で電信柱の横でずうっと人が立ってたら、それは刑事か、ひょっこりはんか、ストーカー、つまり、結構目立ちます。
公園なら、長時間滞在しても怪しまれないので、その隣地にあるマンションをずっと監視されてしまいます。駐車場も同様の理由です。車の中に入れば、それほど怪しまれません。ですから、公園や駐車場に隣接した立地の物件は避けましょう。
中廊下の物件
中廊下の物件のメリットは、外から誰がどの部屋に入ったかを特定しにくいということです。
一般の物件では、共用廊下から部屋のドアを開けるところを外見られてしまいます。しかし、中廊下タイプの物件であれば、外からどの部屋に入ったかわかりません。
エントランスから入り、真っ暗な部屋に灯りがついたら、そこが、あなたの部屋とストーカーに特定されてしまいます。これを防止するには、灯りをつけるタイミングをずらすか、電気代が気になりますがずっと照明をつけておくこと良いです。
※グーグルホーム、AmazonエコーなどのIoT機器で、帰る少し前に照明をつけるのも効果的ですね。
廊下が屋外の吹きさらしではないので美化状態が保ちやすくきれいな傾向にあります。
雨が強い日に、傘をさしながらポケットやカバンから玄関のカギをごそごそしているうちにずぶ濡れになるということもありません。
玄関と外気が間接的なので、真夏や真冬の冷暖房効果が良い…。今、人気が高い賃貸物件の条件となっています。
まとめ
ストーカーから身を守りつつ、安心できるお部屋でゆっくりと生活できる環境づくりの参考にしてください。
オートロック物件がダメということではなく、いくつかの条件を組み合わせることで、ストーカーに対するセキュリティレベルがぐっと増します。
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