大学生のひとり暮らしで、住民票を実家から移すのか、そのままにするのか？

はじめに
住民票とは？
実例紹介
法的にみた場合
住民票を移すか移さないか判断チェック項目
まとめ

はじめに

大学生活のスタートのために、初めて親元を離れて賃貸物件を借りて、一人暮らしする学生が少なくありません。

そこで、よくトピックとなるのが、「住民票」をどうするかという問題です。

この記事では、住民票を新しい住所に移すべきか、実家のまま維持すべきかという、一見シンプルながら実は多くの学生やその家族が抱える疑問に対して、判断材料となる情報を提供します。

住民票とは？

そもそも、住民票は、あなたが法的に居住していると認められる場所を証明する公的な記録・書類です。これには、名前、住所、生年月日、そして世帯の構成が記載されています。

日常生活では、そう頻繁に意識することはありませんが、住民票は選挙権の行使、各種公的書類の申請などの様々な役割など、私たちの生活においてとても重要な役割をしています。

住民票を移動するメリット

公的手続きの便利さ: 新しい住所で運転免許証の取得手続き、健康保険の手続きなど、地域に根ざしたさまざまな公的手続きがスムーズに行えます。
選挙権の行使: 住民票のある地域での投票が可能となり、地域の政策に直接参加することができます。
緊急時のサポート: 地域に根ざした緊急サポートや自治体からの情報提供を受けやすくなります。

住民票を移動するデメリット

手続きの手間: 移動には市区町村役場への訪問や必要書類の提出が伴います。
実家との連携: 実家に依存した手続きや書類の受け取りが少し不便になる場合があります。
成人式: 成人式や二十歳の集いなど、住民票のある行政からの招待になり、旧友との久しぶりの再会の機会はありません。

実例紹介

大学生活を始める上で住民票の取り扱いは、それぞれのライフスタイルや将来の計画によって最適な選択が異なります。ここでは、住民票を新しい住所に移した学生と、実家のままにした学生の実例を通じて、その選択が日常生活にどのような影響を及ぼしたかを見ていきます。

実例1: 住民票を移した場合

大学入学と同時に東京へ引っ越したのと同時に、住民票を新しい住所にすぐに移しました。住んでいる場所から近くの区役所での手続きが格段に楽になり、運転免許試験や健康保険証の手続きをスムーズに済ませることができました。また、地域の選挙にも参加することができ、新しい街の一員としての自覚も生まれたといいます。

実例2: 住民票を実家のままにした場合

大阪から名古屋の大学に進学しました！住民票を実家のままにしています。二十歳の集いでは、懐かしい友達と会うことができて、楽しいひと時を過ごすことができました。ただ、選挙の際には2時間ほどかけて投票しに行ったり、車の免許の教習所や免許試験は夏休みを利用して、実家に帰省してなど、いくつかの不便も経験しています。

法的にみた場合

住民基本台帳法によると、引越して住所が変更になった場合は、変更から14日以内に住民票を新住所に移す手続きが必要です。万一、違反した場合は、5万円以下の過料が科されることもあります。

但し…

住民票を移動しないことに正当な理由がある場合は、手続きをしなくても罰則はありません。

例えば、学生であり、一人暮らしが一時的で、元の住所に戻る見込みがある場合です。

住民票を移すか移さないか判断チェック項目

□	選挙に投票する！	地方選挙や国政選挙に積極的に参加したいと考えていますか？その場合、投票所の近くに住民票を置くことが便利です。
□	公的サービスの利用	新しい住所の地域で提供される学生支援や健康診断などの公的サービスを利用したいと思いますか？
□	奨学金や助成金	申請予定の奨学金や助成金が住民登録地に基づいて条件が異なる場合があります。該当する場合は、事前に詳細を確認してください。
□	実家の状況	長期休暇時に実家に帰る頻度や、家族との緊密な連絡が必要かどうかを考慮してください。
□	将来の計画	大学卒業後も現在の住所で生活する予定はありますか？それとも卒業後に別の場所へ移る予定でしょうか？